ソルフェージュコースについて vol.2

ソルフェージュコース

大人のためのソルフェージュコースについて〜第2弾〜

前々回では序章で終わってしまったソルフェージュについてのブログ。
今回は私がソルフェージュを学んできた経緯、そして、学んできた上で今思う事、それに焦点を当ててブログを書いてみたいと思います。

私は3歳から某音楽大学付属の音楽教室に通っていました。
そこでは週に1度、先生のお家でピアノの個人レッスンと、毎週土曜日にグループレッスンでのソルフェージュ、そして合唱のレッスンに小学4年生まで通っていました。
その音楽教室のソルフェージュクラスはレベル別でした。
4〜5クラスくらいはあったと思うのですが、私は万年、上から2番目のクラス。
どう頑張っても、あがいても1番上のクラスになれませんでした。
そのソルフェージュはグループレッスンだったので、どうしても1番上のクラスに上がりたい気持ちがあった私は、別で個人でソルフェージュレッスンを習うようになりました。
他の事に関してはそうでもないのですが、大好きだったソルフェージュにだけ、めちゃくちゃ負けず嫌いでした(笑)
楽典は楽譜についてのお勉強、自分の頑張り次第でグループレッスンでも何とかなりましたが、聴音や新曲視唱が足を引っ張っていました。
当時の私は、単旋律のメロディーを聴き、書き取るのは出来たのですが、和音を聴き取る事と、伴奏なしでメロディーを歌う時に音程が安定せず、ピアノの音があれば音程がずれている事がわかるのですがピアノが無いと分からなくて苦手意識を持っていました。
グループレッスンでも先生はとても丁寧に見てくださっていた記憶があるのですが、自分が苦手な和音の聴音と視唱に重点を置いて、出来るまでトコトン付き合ってくれる先生との個人レッスンを受けた事で苦手ではなくなっていきました。
そして、私の目的であった一番上のクラスに上がるという心に秘めていた野心は、苦手意識が無くなって行くのと同時に無くなっていき、自分のペースにあった個人のソルフェージュレッスンの方が合ってるなと私も母親も思い、そちらに切り替え、高校3年生の受験が終わるまで個人でソルフェージュを習っていました。

正直、受験が終わるまで私にとってソルフェージュはゲーム感覚でした。
個人レッスンに変わってからは聴音はとても得意になり、高校生の私はほぼミスする事なく聴き取る事が出来ていたので、いかに素早く間違えないで、そして綺麗に楽譜が書けるかに命を懸けていました。
楽典も大学受験はここまで出来ていたら大丈夫というゴールがあります。
それが身についた後は、知識を付けるのではなく、ひたすら過去問や類似問題を解き、ミスしない様にトレーニングを重ねました。
新曲視唱は最後まで苦戦しましたが、先生と何度も繰り返し練習する事で、自分の苦手なリズムや音程の跳躍が分かってくるので、それを意識して消極的にならない様に、自信を持って声を出し歌う様に心掛けてやりました。
大学受験のためのソルフェージュは各大学にもよるとは思うのですが、試験内容は傾向が似ていますので対策も出来ますし、ここまで出来ていれば大丈夫というゴールがあります。
大学に入学すると、受験までに学んで来たことを土台とし、授業が始まります。
楽典が理解出来ている上での、和声学や作曲法や楽曲分析。
聴音は私にとっては現状維持でしたが、耳を鍛えられている事にとても助けられました。
ピアノを演奏することも大学受験を目指している時は、とにかく必死に!!弾いていましたが、大学生になるとその曲の背景を調べたり、和声(ハーモニー)を意識したり、そしてとにかく曲数が多いので、高校生の時の筋肉トレーニングの様に回数弾いて身につけるという方法では間に合わなくなっていき、曲の構造を理解する方が暗譜する近道だと気づきました。
また余り自分では実感がなかったのですが、大学から師事していた先生には、
『耳が良い』
『楽譜をきちんと読めている』
『メロディーを歌う心がある』
と言ってもらえていました。
(それ以外のテクニックや腕や手の使い方や曲への理解、そして音楽をやる者の心構えなどを始めとする諸々は、めちゃくちゃ鍛えてもらいました(笑))
それは、私に元々能力が備わっていた訳ではありません。
当時は、そう言って貰えてただ単に嬉しかっただけだったのですが、今になって、それがどう大切な事だったのかが分かります。

『耳が良い』

これは、聴音や新曲視唱を学んでいたからに間違いありません。
音楽は単旋律だけで出来ていません。メロディー楽器であるフルートなどの管楽器や弦楽器や歌は、ソロで演奏することももちろんありますが、ピアノ伴奏や他の楽器とのアンサンブルをします。
アンサンブルでは自分の音だけを聴けば良い訳ではありません。他の楽器との調和・ハーモニーが音楽を作ります。そのハーモニーを自身の耳で聴きメンバーで音楽を作り上げて行きます。
ピアノは一人オーケストラとも言われている楽器。一人でメロディーと伴奏を演奏でき、ハーモニーも作れる楽器です。耳の良し悪しでハーモニーのバランスが変わって来ます。音楽的に演奏出来ている人は耳がとても良いです。そういう意味で耳が鍛えられている事は非常に重要と感じています。
ピアノ講師になった今は、生徒さんは私が今までにやった事ない曲や、今流行ってるいる曲も演奏されます。
楽譜があれば良いですが、楽譜が販売されていない場合もあります。その時は、音源を聴いて、その生徒さんのレベルに合わせて楽譜を作成します。聴き取るだけではなく、生徒さんのレベルに合わせて作るので、音源に入っている音全てを楽譜にする事は余りありません。自分で弾いて音の調和を耳で聴き作成します。聴音が得意で本当に良かったなと思う瞬間です。

『楽譜をきちんと読めている』

これは高校3年生まで師事していた先生のお陰が99%です。
受験というものは、ピアノも勉強も同じだと私は思っています。いかに基礎基本が出来ているか、そして問題文を正確に読み解く力があるか。私が習っていた先生は、楽譜は作曲家の魂、それを間違えた音で弾くなんて絶対ダメ!と厳しく小学生の頃から言って下さっていました。小学生の頃は、なんとな〜く譜読みをし、なんとな〜くとりあえず最後までこんな感じかなと弾いてしまっていて、音間違いや、楽譜に書いている学語に余り意識がいっていませんでしたが、先生のお陰でじっくりと楽譜を読む様になりました。譜読みが決して速くなかった私に先生は、1段でも1小節でも良いから、ゆっくりじっくり正確に楽譜を読んで弾いてごらん、と言って下さっていたので、まだこんだけしか出来てない!どうしよう!!と焦る事なく読譜する様になりました。
そして、今、講師になって、楽譜を読む能力は非常に必要とされてきます。楽譜通りキチンと弾く事は当たり前。そこから、どう色付けしていってあげるか、これが必要とされます。テクニックや教則本では楽譜通りに弾いてもらう事をゴールにしていますが、曲集では楽譜通り弾ける事を土台に、生徒さんそれぞれの解釈や作曲家の想いを音楽に乗せていく事をアドバイスして行くので、楽譜に書いてある以上の事を読み解く力が必要となってきます。それは、ただ単なる自分の曲に対する感情でアドバイスするのではなく、耳で聴くハーモニーや楽典で学んだ楽譜への知識を元にして、音楽的に曲作りをしていかなければなりません。楽譜をきちんと読むという事は、ここまで必要とされるんだと講師になって実感しました。

『メロディーを歌う心がある』

これは新曲視唱を通して、メロディーを歌う事を昔からトレーニングしていた事と、高校3年生からフルートを習っていたお陰かなと感じています。ピアノは始めは右手でメロディー、左手で伴奏となっている事が多く、メロディーを感じやすいのですが、少し難しくなってくると、右手でメロディーだけでなく内声を弾きながらメロディーを弾いたり、それが左手でだったりややこしくなってきます。そうすると、メロディーの音を浮き立たせていかないと、メロディーと他の音がゴチャゴチャになってしまい、どれがメロディーか分からなくなってしまいます。
また大切なのが、フレージング。『こんにちは。今日はいい天気ですね。』と話す時に、『こんにちは』の『は』や、『今日はいい天気ですね。』の『ね』にアクセントを持ってはきませんよね!
フレーズを考えずに弾いてしまうと、フレーズの尻尾が大きい音になってしまったり、次のフレーズとの繋がりがおかしくなったりしてしまいます。特にピアノは他の管楽器や歌と違って、息継ぎをしません。なので、非常に長いフレージングになってしまう生徒さんがとても多いです。聴いている方は、フレーズが余りにも長いと何故か息継ぎが出来なくて、息が詰まってしまいます(笑)
私は、ピアノを弾く時はメロディーを声に出して歌いながら弾く練習をしています。客観的に聴く事で自分の感じるフレージングがおかしくないか自分で判断する事ができますし、メロディーを見失わずに演奏出来ます。特に伴奏を弾く場合は歌や楽器のメロディーを歌いながら弾くことによって、息継ぎの場所や盛り上がって行きたい所も理解する事が出来ます。

これは全てはソルフェージュを学んでいたお陰で自然と身についていたもの、またはその知識があったお陰でそれ以上の物を身につけられたと感じています。
特に上に書いてはいないのですが、ピアノを演奏だけしていた大学生から、音楽を教える様になった社会人になってからは、今まで持っていた楽典の知識がいかに浅いものでクラシックに偏りがあったかを身を以て知り、ポピュラー音楽理論をめちゃくちゃ勉強しました。
幼い頃は、楽典、聴音、視唱、全てバラバラの科目の様に感じていましたが、ある程度学ぶとそれが一気に繋がり、急に譜読みが早くなったり、ただ弾くだけでなく音楽の構造が見えてきたりと新しい音楽の部分が見えてきた様に感じています。
決して楽譜の読み書きを学ぶ、だけではなくて、『音楽を総合的に学ぶ』、これがソルフェージュだと私は考えています。音楽をする上での根本的な力を身につけるにはソルフェージュを楽器の習得とともに学ぶのが一番オススメです!!

今回は、私のソルフェージュ歴と想いを綴ってみました♪
次回こそは、大人の生徒さんへのソルフェージュのススメを書いていきたいと思います。

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